ユーコーコミュニティー横浜支店の本田です。
家の外観のメンテナンスは、外壁や屋根だけだと思っていませんか?
それらの他にも、付帯物やコーキングなどメンテナンスを必要としている部分はいくつかあります。
特にコーキングの劣化は、雨漏りの原因になることもあるので定期的に点検・補修を行うのがおすすめです。
窯業系サイディングやALCは、コーキング部分のメンテナンスが必要な外壁材です。
メンテナンスでは、「増し打ち」または「打ち替え」を行いますが、この2つは状況によって使い分ける必要があります。
また、工事にかかる費用が違うので、損しないためにも見積りをしっかりチェックすることが大切です。
今回の記事では、「コーキングの増し打ちと打ち替えの使い分け方法」と「損をしないための見積書の頼み方」をユーコーコミュニティー横浜支店のスタッフが紹介しましょう。

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目地コーキングの増し打ちと打ち替えってなに?

ALCや窯業系サイディングの外壁材の境目には目地があり、この部分は定期的にメンテナンスが必要です。
メンテナンス方法には、増し打ちまたは打ち替えの2種類があるので、それぞれの特徴を紹介しましょう。

・増し打ち
増し打ちは、既存のコーキングを残したまま、新しいコーキングを重ねて追加していきます。
既存のコーキングが激しく劣化している場合には、増し打ちをしても、新しいコーキングが剥がれてしまう恐れがあります。
しかし、既存のコーキングを除去する手間がないので、打ち替えよりも安い費用で補修できます。
500~900円/mが費用相場です。

・打ち替え
打ち替えは、既存のコーキングをすべて取り除いてから新しいコーキングをすることです。
増し打ちよりも若干費用が高めですが、劣化したコーキングを除去できるのが強みです。
900円~1,200円/mが費用相場です。

補修方法の使い分け方

増し打ちと打ち替えは、場所やコーキングの状態によって使い分けをする必要があり、基本的には打ち替えを行いますが、場合によってはあえて増し打ちを行います。

・打ち替え
外壁塗装工事と同時に行うコーキング補修では、基本的に打ち替えを行います。
打ち替えをすることで、柔軟性・耐久性・防水性がアップします。
増し打ちをしても、古いコーキングがそのまま残っているので、ひび割れや隙間ができてしまう可能性もありますし、新しいコーキングが馴染まずに剥がれてしまうことも考えられます。
メンテナンスの際は、基本的に打ち替えをしてもらってくださいね。

・増し打ち
①ALC
ALC外壁は、窯業系サイディングよりも厚みがある外壁材のため、目地の溝が深くなっています。
そのため、増し打ちでも十分に対処できることから1回目の補修は増し打ちを行います。
次の2回目の目地の補修では、打ち替えという方法が想定されている外壁です。
既存の目地の状態が良い場合は増し打ちで、劣化が進んだら打ち替えることを外壁材メーカーが推奨しています。
また、ALCは目地コーキングの上から塗装が施されていることが多く、補修する場合は塗膜の除去が必要になる点から、1度目の目地補修は増し打ちが基本的になっています。
ALC外壁にお住まいの方が目地のコーキング補修をする際は、目地の状態を専門家にしっかりチェックしてもらうと良いでしょう。

②ドアや窓の周り
ドアや窓の周りは、増し打ちが適している場所です。
なぜなら、打ち替えをしようとしてサッシ周りの防水紙を誤って切ってしまうと雨漏りにつながるからです。
そのため、雨漏りさせないようにサッシ周りは増し打ちを行います。
また、入隅(いりずみ)と呼ばれる壁同士が合わさる場所も、建材を傷つけないために増し打ちがベストです。

・Vカット工法
既存のコーキングが綺麗に除去できない場所においては、「Vカット工法」という特殊な方法で既存のコーキングを除去します。
既存のコーキング表面の削れる箇所のみを削り、その上から増し打ちをするというものです。
完全に既存のコーキングを除去できないとしても、コーキングの厚みを確保したい場合には有効な方法です。

損をしないための見積書の頼み方

外壁塗装工事で目地のコーキング補修をする際は、増し打ち・打ち替えのそれぞれの単価・数量・金額を記載してもらいましょう。
「コーキング補修一式」という見積書では、それぞれがどのように使い分けられているのか分かりません。
単価や使い分け方が不明だと、トラブルの元になります。
打ち替えが必要な場所も増し打ちされる可能性もあるので、損をしないためにも細かく見積書を作成してらうことをユーコーコミュニティーのスタッフは推奨します。
明確に書き分けをしてもらってくださいね。

 

窯業系サイディングやALC外壁は、定期的な目地のコーキング補修が必要です。
コーキングの補修には、増し打ちと打ち替えの2種類があり、場所やコーキングの状態に応じて使い分けなければいけません。
窯業系サイディングのコーキング補修では、基本的に増し打ちをしますが、ALC外壁は打ち替えを行うことも多いです。
また、損をしないために見積書は増し打ち・打ち替えのそれぞれの単価・数量・金額を記載してもらってくださいね。