ユーコーコミュニティー横浜東支店の田中です。
日本において窯業系サイディングのシェアは7、8割を誇っています。
しかし、窯業系サイディングは、建材が収縮することによって隙間ができてしまうことも。
構造上、雨漏りなどの問題はありませんが、経年劣化によって隙間ができた場合には対処をしなければいけません。
そこで今回の記事では、窯業系サイディング外壁に隙間ができた時の対策方法をユーコーコミュニティー横浜東支店がいくつか紹介していきましょう。

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窯業系サイディング外壁に隙間ができたら?

窯業系サイディング外壁に隙間ができる原因は大きく分けて3パターン。
それぞれの隙間の原因を1つずつ詳しく解説していきます。

・横方向にできた隙間
横方向に隙間ができている場合は、基本的に問題はありません。
家は日々の生活で自然に乾燥・収縮を何度も繰り返しているため、少しずつ動いているのが実態です。
その際にサイディングも一緒に動くため、隙間がわずかにできてしまうこともあります。
しかし、窯業系サイディングは内側で少し重なり噛み合うような形になっているため、少し隙間があったとしても、中に水が侵入する心配はないでしょう。
この横方向にできる隙間は、どこの家でも起こる現象なので、危険性は低いです。
しかし、危険性がないからと言っても、隙間が開いていると気になってしまうものですよね。
しかし、横浜市のユーコーコミュニティーでは、横方向の隙間は埋めないことをおすすめしています。
横方向に自然にできた隙間を埋めてしまうと、雨漏りをする可能性が高まってしまうからです。
サイディングと内壁間には1、2cmほどの空間があり、通気口となっています。
通気口は、内側の湿気を逃がすためには必要不可欠。
横方向の隙間もまた、内側の湿気を逃すためには欠かせません。
この隙間を塞いでしまうと、内部に湿気が溜まって結露し、木材や内壁を傷める原因となります。
もし、どうしても見た目が気になる場合には、通気口は残し部分的に埋めるという手もありますよ。
玄関周りなどの人目につく部分は、そのように対策するのも良いかもしれませんね。

・縦方向にできた隙間
縦方向にできた目地コーキングの隙間には注意が必要です。
窯業系サイディングは、縦方向のつなぎ目が重なり合っていないため、隙間ができてしまうと内側に水が侵入してしまいます。
コーキングは柔らかい素材でできており、紫外線などで劣化してしまいます。
次第に固くなり縮んでしまうため、築7年程度でひび割れや隙間といった劣化症状が見られるようになるのです。
もし、このように目地コーキングに隙間ができてしまったら、内部に水が侵入しないように、コーキングの補修を行ってください。

・外壁の浮きや反りによる隙間
外壁の浮きや反りによる隙間は危険性が非常に高い状態です。
縦・横方向関係なく、外壁が浮いて隙間が出来ている場合には、早急に対処しなければいけません。
外壁は経年劣化しますが、劣化症状が進むと防水効果がなくなり、外壁が浮いたり反ったりしてしまいます。
外壁材が吸水して膨張し、乾いて収縮することを何度も繰り返すことでどんどんサイディングが変形して反っていってしまうのです。
その反りの負荷に耐えられなってサイディングが割れてしまうことも。
こうなってしまっては、雨が内部に侵入し内部の木材を傷めてしまいます。
最悪大掛かりな工事が必要になってしまうため、早急に外壁の点検・メンテナンスをしてもらいましょう。

危険性のある隙間は補修・塗装しよう

縦方向にできた隙間や外壁の浮きや反りによる隙間は、外壁の塗装をする時に一緒に補修を行うのがベストです。
ただ、補修をしただけでは応急処置にしかならないため、二度手間になってしまいます。
人件費や足場代がかさまないようにするためにも、外壁塗装や屋根塗装と一緒に補修してもらってください。

・縦方向にできた隙間の対策
目地コーキングに隙間ができてしまっていたら、コーキングを交換しましょう。
そして、その上から外壁塗装を行ってください。
コーキングを交換しただけだと、またすぐに劣化してしまうため、外壁塗装と一緒に行うことをおすすめします。

・浮きや反りによる隙間の対策
サイディングに浮きや反りが見られる場合には、劣化症状により対策方法は異なります。
①ビス打ち
少しサイディングが浮いている程度で、手で押して戻るようならビス打ちをして外壁塗装をしてください。

②部分張り替え
サイディングを手で押しても戻らない場合には、部分的にサイディングを張り替えましょう。
そして外壁塗装を行ってください。

補修だけして外壁塗装を行わないと、また外壁が吸水し反りが発生してしまうので、外壁塗装もセットで行いましょう。

 

窯業系サイディングの隙間は3パターンに分けられています。
横方向の隙間は通気口の役割もあるため、問題はありません。
その他の隙間は紹介した方法で補修をする必要があるため、専門業者に点検・メンテナンスを依頼してください。