ユーコーコミュニティー横浜東支店で屋根リフォームを行っている清水です。
近年、屋根材の新製品の開発速度が以前よりも早くなりました。
そのため、知らない間に自宅の屋根材の生産が終了していることも珍しい話ではありません。
では、自宅の屋根材が廃盤になっていたらどのようにメンテナンスをしたら良いのでしょうか?
今回の記事では、廃盤になってしまった屋根材のメンテナンスはどうしたら良いのかをユーコーコミュニティー横浜東支店が解説していきましょう。

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廃盤になっても困らない屋根材と廃盤になると困る屋根材の違いとは?

自宅の屋根のメンテナンスをしようと思ったら、屋根材が廃盤になっていた…という話はよく聞きますよね。
屋根材は流行りに合わせてモデルチェンジをすることも多く、生産終了になっていることは珍しくないです。
また、屋根材には、廃盤になると困るものと困らないものが存在します。
化粧スレート・和瓦・ガルバリウム鋼板は、廃盤になっても困らない屋根材です。

・化粧スレート
化粧スレートは日本でのシェア率が高く、モデルチェンジがされたとしても、屋根材の厚みや大きさが殆ど変わりません。
大きさが若干違ったとしても、必要なサイズに合わせてカットすることができるので、部分的に差し替えてメンテナンスをすることが可能な屋根材です。
そのため、一部の化粧スレートが廃盤になっても困りません。

・J型の和瓦
J型と呼ばれる和瓦は、JIS規格によって厚みが定められているため、部分的に交換することが簡単な屋根材です。
そのため、一部のJ型の和瓦が廃盤になっても困りません。

・ガルバリウム鋼板
金属屋根の中でシェア率が高まっているガルバリウムは、トタンから葺き替える人が多い屋根材です。
重さもほとんど一緒なので、部分的に交換をしたとしても問題ありません。

しかし、中には廃盤になると困る屋根材も存在します。
それは、規格によって定められていないもので、シェア率が低い屋根材です。
例えば、セメント瓦やモニエル瓦が生産終了になった代表的な屋根材に挙げられます。
この2つは、セメントが原料となっており、一時的に人気があった屋根材ですが、漆喰のメンテナンスが必要なことや定期的に塗装する必要があったことから、それ以上普及することはありませんでした。

・セメント瓦
セメント瓦は、現在も製造・販売がされている屋根材ですが、メンテナンスが必要になるセメント瓦は、ほぼ生産終了になっています。

・モニエル瓦
モニエル社によって販売されていたモニエル瓦は、2009年に日本から撤退をしました。
東日本大震災の際に、在庫を保管していた倉庫が被災してしまい、モニエル瓦のほとんどが割れてしまったため、現在は入手困難です。
手に入れられるとしても中古のモニエル瓦となってしまいます。

どちらの屋根材も、耐久性がそこまで高くはないので、こまめに塗装メンテナンスをしなければいけません。
10年に1度塗装をしなければいけないとなると、メンテナンス費用が結構な額になってしまいます。
そのため、いずれは屋根葺き替え工事をすることとなります。

生産終了になったモニエル瓦とセメント瓦の葺き替え工事のタイミングは?

モニエル瓦が日本から撤退してから、もう10年が経ちます。
それよりも以前に家を建てているのであれば、そろそろメンテナンスが必要になる時期です。
セメント瓦やモニエル瓦のメンテナンスでは、漆喰の詰め直し費用も必要になるので、塗装メンテナンスに約70万円ほどかかります。
塗装から10年ほどで、またメンテナンスが必要です。
その際に、屋根の塗装メンテナンスを行うのか、葺き替え工事をするのか選ぶ必要があるでしょう。
2回目に金属屋根に葺き替え工事をする場合には、約120万円必要です。
1回目の塗装メンテナンスと合わせて、計190万円をみておきましょう。

では、1回目に塗装メンテナンスをせずに、すぐに葺き替え工事をした場合には、いくらかかるのでしょうか?
その場合には、葺き替え工事の金額、120万円のみで済みます。
1度塗装メンテナンスを挟んだ場合に比べて、70万円安く工事をすることができるのです。

生産終了した屋根材の場合、葺き替え工事は早い方が安心

モニエル瓦やセメント瓦に塗装をして寿命を延ばしたとしても、台風などで屋根材が壊れてしまった場合、すぐに対応できません。
台風の中、ブルーシートなどで養生して過ごさなければいけないとなると不安になってしまうでしょう。
応急処置をして様子を見なければいけないことになってしまうため、生産終了になってしまった屋根材の場合には、早めに葺き替え工事をした方が安心できるとユーコーコミュニティーは思いますよ。

 

化粧スレートや和瓦は、代替商品によって部分差し替えができるので、一部の商品が廃盤になっても問題ありません。
しかし、モニエル瓦やセメント瓦は代わりが効かず、手間がかかる屋根材なので、廃盤になったら葺き替え工事をする必要があります。