ユーコーコミュニティー横浜支店の本田です。
家を構成するものに「付帯物」と呼ばれるものがあります。
付帯物とは、屋根と外壁を除いた軒天や雨樋、雨戸や戸袋、換気フードやポストなどの細かなパーツを指します。
付帯物の中でも雨戸は放っておくと劣化してしまうため、屋根や外壁と同じように塗装によるメンテナンスが必要です。
そこで今回は、雨戸の劣化症状や塗装の際の施工手順、塗装時の注意点などについてユーコーコミュニティー横浜支店が解説していきます。

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こんな症状が出たら塗装のタイミング!

雨戸は劣化するとどのような症状が出るのでしょうか?

・チョーキングが起こる
雨戸にチョーキングが起きていたら塗装のタイミングです。
チョーキングとは、触ると指に粉が付く状態を指します。
雨戸塗装に使用する塗料には防水の役割を持つ油分と、色付けをする顔料が含まれています。
しかし、油分は紫外線に弱く、経年劣化によって飛んでしまうため、顔料だけが表面に残ります。
触って指についた粉は顔料です。
この状態では防水機能はほとんどないため、早めの塗装が必要です。

・変色や色あせが起こる
塗料に含まれる油分には防水機能の他にツヤを出す役割もあります。
劣化によって油分が飛ぶとツヤが失われ、色あせたように見えてしまいます。
また、チョーキングにより顔料の粉だけの状態で雨が降ると顔料が流されるので変色したように見える場合もあります。
雨戸に変色や色あせの症状が出たら塗装のタイミングです。

・サビが発生する
雨戸に赤や白のサビが発生したら塗装が必要です。
スチール製の雨戸の場合、塗装の防水機能が失われると雨水や湿気によって腐食してしまいます。
放っておくと表面だけでなく内部にまでサビが広まってしまうため、早めに塗装しましょう。

雨戸塗装の施工手順

雨戸の塗装とはどのような手順で進めていくのでしょうか?
一般的な雨戸塗装の施工手順を見ていきます。

①表面の汚れを洗浄する
雨風にさらされている雨戸にはホコリや汚れが付着しています。
水で丁寧に洗い流し、しっかりと乾燥させます。

②雨戸の周囲を養生する
塗装作業中、周囲に塗料が飛ばないよう、マスキングテープなどで養生します。

③雨戸の下地処理を行う
下地処理とはサビや剥がれた塗料をやすりなどで削り取り、表面を滑らかにする作業をいいます。
下地処理を行うことで雨戸と塗料の密着性が高まり、塗装効果を最大限に発揮できます。

④塗装作業
事前準備が整ったらいよいよ塗装作業を開始します。
一般的なスチール製の雨戸であれば1回の塗装で完了です。
沿岸部など、サビの発生しやすい地域の場合はサビ止め効果のある下塗りを行ってから塗装作業に入ることもあります。

⑤しっかり乾燥させ、養生を剥がす
塗装が済んだら塗料が乾燥するまでしっかり乾燥させます。
状況によって若干の違いはありますが、乾燥にかかる時間はおよそ1~2時間程度です。
乾いたことが確認できたら養生を剥がして作業は終了です。

雨戸塗装で気をつけることとは?

屋根や外壁に比べると短時間で済む雨戸塗装ですが、いくつか注意点があります。

・材質をしっかり確認する
塗装によるメンテナンスが必要な雨戸ですが、それはスチールや木材、塩ビ鋼板といった素材に限られます。
同じ雨戸でもアルミやステンレス、銅などの素材でできた雨戸は劣化しづらく、塗装の必要がありません。
また、素材によって塗料との相性もあります。
塩ビ鋼板は普通の塗料を使ってしまうと化学反応を起こしてしまうため、必ず専用の下塗り塗料を使わなくてはなりません。
他にも、スチールであればサビ止め効果のある塗料、木材であれば防腐効果のある塗料などを選ぶと効果が長持ちします。

・劣化状況によっては雨戸の交換が必要な場合も
雨戸の塗装を行う前に、まずは雨戸の劣化状況を確認しましょう。
塗装ができるのは大きな破損や変形などがなく、機能が保たれている雨戸に限られます。
塗装とは現状を維持するためのメンテナンス方法でしかなく、塗料によって破損が直るということはありません。
雨戸全体にサビが発生していたり、変形していたり、破損や欠落がある場合は塗装せずに交換をしましょう。

・塗料の色は窓サッシに合わせるとまとまりが生まれる
せっかく塗装をするなら仕上がりにもこだわりたいという人も多いでしょう。
そこで迷ってしまうのが「色選び」です。
雨戸に使ってはいけない色というのは存在しませんが、色の数が多くなると全体的にゴチャゴチャした雰囲気になってしまうので、外装に使用する色の数は2~3種類に絞ることをおすすめします。
さらに、窓サッシの色と合わせると窓と付帯物の統一感が生まれ、まとまった印象になります。

 

雨戸は素材によって塗装が必要なパーツです。
劣化症状が出始めているようなら早めに塗装をしてあげましょう。
雨戸塗装を行う場合にはしっかりとした事前準備が必要なため、安心して任せられる施工業者を選びましょう。
ユーコーコミュニティー横浜支店でも雨戸の点検や塗装を承っていますのでお気軽にご相談ください。