ユーコーコミュニティー横浜東支店の本田です。
軒天や破風板、外壁などに使用されているケイカル板。
ケイカル板は耐火性に優れており、石膏ボードよりも湿気や反り、収縮に強いのが特徴です。
しかし、経年劣化をすることで吸水したり汚れが目立つようになるため、症状が現れたら塗装しなければいけません。
今回の記事では、ユーコーコミュニティー横浜東支店がケイカル板の塗装の手順とコツについて紹介していきましょう。

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ケイカル板の塗装時期の目安って?

ケイカル板の塗装時期の目安は、築10年。
周囲の環境などにもよりますが、築10年ほどで軒天や外壁に色褪せや汚れが目立つようになります。

・色褪せ
手で外壁や軒天を触ると、チョークの粉のようなものが付着する現象のことをチョーキングと言います。
紫外線などでケイカル板が経年劣化することで色褪せし、水分を弾かなくなりチョーキングするようになります。

・汚れ、シミ
ケイカル板は、室内の天井などにも使用される不燃材料です。
そのため、キッチンなどの油汚れやほこりによってもシミや汚れが付着します。
外壁や軒天の場合は、更に雨風によって砂埃が付きやすくなるため、シミになりやすいです。

DIY塗装とプロに依頼した際の相場費用比較

ケイカル板の再塗装はプロに塗装を依頼するのが一般的ですが、DIYで塗装をすることもできます。
それぞれの場合の相場の比較をしていきましょう。

①DIY塗装
DIYでケイカル板の塗装をするためには、道具を一式揃えなければいけません。
全ての道具を1から揃えた場合、3~4㎡の塗装を仮定すると、およそ15,000円~35,000円かかります。
以下、作業工程中に必要なものと費用をそれぞれまとめました。

・洗浄
高圧洗浄機:10,000~25,000円
雑巾:100円

・ケレン
やすり:200円

・養生
マスカー:400円
マスキングテープ:250円
ブルーシート:650円前後

・塗装
下塗り塗料:1,500円前後
上塗り塗料:3,000円前後
ローラー:350円
ハケ:150円
下げ缶:150円

・作業
汚れても良い服、靴
ゴーグルまたはマスク:150円

このような費用相場となります。
塗装をする面積により、下塗り塗料と上塗り塗料の必要な量や価格が変動します。
プロに依頼するよりも大変リーズナブルに塗装ができますが、場所によっては危険なのでDIYしにくい箇所はプロに任せた方が良いでしょう。

②プロに依頼
プロに軒天の塗装を依頼する場合の相場費用は、一般的な30坪2階建ての場合でおよそ25万~30万円かかります。
しかし、塗装する場所によって費用は変わります。

軒天:1,200円前後/m
破風板:1,100円前後/m
天井:2,500円前後/㎡
外壁:2,500円前後/㎡
足場:1,000円前後/㎡
高圧洗浄:250円/㎡
諸経費:1~5万円

上記のような費用相場となりますが、天井や外壁の場合は使用する塗料のグレードによって㎡あたりの費用相場が変動します。
また、軒天や破風板、外壁の塗装をする場合には足場が必要になるため、足場の費用も予算に入れなければいけません。
足場代を節約するためには、屋根塗装や雨桶塗装の際に一緒に工事を行うことをユーコーコミュニティー横浜東支店はおすすめしますよ。

ケイカル板の塗装のコツって?

ケイカル板を塗装する前に、塗料の選び方や塗装の手順を知っておくことが大切です。
塗装を行う前にコツを覚えましょう。

①使用場所に合う塗料を選ぼう
使用場所に応じて使用する塗料を変える必要があります。

・軒天
軒天には屋根の熱を逃す役割があります。
そのため、浸透性が高い水性の塗料を選んでください。

・破風板・外壁
雨や風などによって劣化しやすい場所のため、耐久性や耐候性、耐風性が高い塗料を選ぶのがコツです。
水性塗料でも油性塗料でも問題ありません。

・室内・天井
室内にあるケイカル板をDIYで塗装する場合には、水性塗料を選びましょう。
油性塗料は臭いが強いからです。
また、水性塗料の中でも消臭効果や殺菌作用がある塗料を選ぶのがおすすめですよ。

②メーカーの仕様を守ろう
メーカーのカタログには、使用する塗料や乾燥時間、塗装の回数などの明確な仕様が記載されています。
この試用を守らずに塗装をすると、施工不良になり兼ねません。
必ずメーカーの仕様を守って作業を行いましょう。

ケイカル板の再塗装手順

①汚れを落とす
室外:高圧洗浄を使用して汚れを落とします。
室内:濡れた雑巾などで汚れを拭いてください。

②ケレン
凹凸がある箇所をケレン作業で滑らかにしていきましょう。
ケレンをすることで、塗料が付着しやすくなります。

③養生
部分的に塗装を行う場合、周りに塗料が飛ばないように養生をしてください。

④下塗り
上塗り塗料の密着性・耐久性を高めるために、下塗り塗料を塗ります。

⑤上塗り
下塗りが乾いたら2回に分けて塗料を塗りすぎないように、上塗り塗料を塗りましょう。

 

軒天や外壁、室内の天井などに使用するケイカル板は、10年に1度を目安に塗装が必要です。
もし、劣化が進みすぎていたら、張り替え工事を行ってください。
安価にDIY作業で塗装ができますが、高所の塗装は危険なのでプロに依頼しましょう。