ユーコーコミュニティー横浜東支店で屋根リフォームを担当している清水です。
皆さんは、屋根の上に板金が設置されていることを知っていますか?
屋根の板金は雨水が内部に入らないように防ぐ役割があり、さらに細かく分けると3つの種類があり、役割も少し変わってきます。
今回は屋根の板金の種類や特徴、メンテナンスが必要な劣化症状についてご紹介していきましょう。
屋根の板金の種類と特徴について
屋根には棟板金、谷樋板金、水切り板金の3つがあり、雨水を防ぐといっても少し役割が異なります。
・棟板金
主にスレート屋根や金属屋根の頂点部に見られる板金で、瓦屋根ではあまり見かけません。
下に屋根材を葺き、その上に被せて雨水の浸入を防いでいます。
内部に屋根材を固定させるために貫板という板が入っているのが特徴です。
・谷樋板金
屋根の谷部分に設置される板金です。
瓦屋根にも設置されることが多く、雨水や雪を下に流すために設置されています。
・水切り板金
雨押さ板金とも呼ばれる屋根の軒先や壁際にある板金で、隙間からの雨水が入り込むのを防ぐ役割を持ちます。
メンテナンスが必要な劣化症状
屋根の板金は築7~10年のペースで点検をおすすめします。
築7~10年のお家は板金の釘が抜けている可能性があるので、棟板金の場合は強風で飛んでしまわないためにも補強が必要です。
また、他にも個人では気付けない劣化症状を起こしている可能性もあります。
では、板金のメンテナンスが必要となる劣化症状をご紹介していきます。
・棟板金の釘が抜けている
棟板金の場合、横から釘を打って固定していますが、日差しが当たる板金は熱膨張が起きて釘が少しずつ抜けてしまうのです。
抜けた状態を放置すると板金が飛んでいってしまい、人やものに衝突すると危険です。
また、板金が浮くことで隙間から雨水の浸入を許す原因にもなってしまいます。
・ゴミや葉っぱの詰まり
谷樋板金にゴミや落ち葉が詰まってしまうと、雨水や雪の捌けが悪くなります。
特に屋根よりも高い木や近くに鳥巣があるお家は詰まりを起こしやすいので、定期的な点検と掃除が必要です。
・貫板が腐食している
木材の貫板は雨水の浸入により、腐食を起こします。
貫板が腐食すると釘を打ち直してもしっかり固定されず、すぐに釘抜きが起きる原因となるでしょう。
さらに、内部にある防水シートや屋根材を傷める原因となり、深刻な劣化となればカバー工法や葺き替えによる工事が必要です。
・錆が発生している
金属製の外壁材が錆びてしまうのと同じく、金属でできている板金も錆が発生します。
以前はトタン製が主流で、現在は錆びにくいガルバリウム鋼板が主流ですが、それでも完全に錆を防ぐことはできません。
錆びてしまうと板金の耐久性が衰えてしまうので、外壁塗装同様に錆びを除去して錆び止め塗料の塗布が必要です。
これらの劣化は個人では見抜くのは難しいです。
外壁も7~8年のメンテナンスが良いと言われているので、合わせて屋根や板金の状態の点検もおすすめします。
外壁や板金本来の役割を維持させるためにも、定期的な点検と早期のメンテナンスを心掛けましょう。
板金のメンテナンスにかかる費用相場
板金のメンテナンスが必要になった時、どのくらいの費用がかかるのか気になる方は多いでしょう。
あくまでも目安ですが、主なメンテナンスと費用相場をご紹介します。
・棟板金の釘打ち&コーキング
抜けてしまった釘を再度打ち直す工事です。
しかし、打ち直しても再び熱膨張で抜けてしまう可能性があるため、上からコーキングして抜けにくくします。
このメンテナンスだけ行う場合は、2~4万円が相場です。
・板金周辺の清掃
板金周辺に溜まったゴミや落ち葉の掃除は、1~3万円が相場です。
しかし、外壁・屋根塗装を同時に行う場合、高圧洗浄と合わせてサービスで掃除してくれることが多いです。
そのため、外壁や屋根の塗装が必要と感じている場合は、板金の掃除も対応してくれるのか確認しておきましょう。
・貫板の交換
棟板金内部の貫板の腐食は、交換で対応します。
1mあたり6,000~1万円が相場です
交換する際は、樹脂製のものに交換すると腐食のリスクを軽減できるのでおすすめです。
・板金の交換
強風で板金が飛んでいってしまったり、錆び具合が酷かったりする場合は板金自体の交換が必要です。
費用は1mあたり7,000~21,000円が相場となります。
貫板が傷んでいる場合は、同時に貫板の交換も必要となるでしょう。
・板金の錆び止め塗装
部分的に錆びが発生している場合は、錆び止め塗装でメンテナンスします。
5~7万円が相場ですが、外壁・屋根塗装を同時に行う場合は単体工事よりも安く済むのでおすすめです。
板金全体が錆びている場合は、塗装よりも交換の方が良いでしょう。
外観のメンテナンスというと外壁や屋根をイメージしますが、屋根の板金も住宅を守る大事な部分です。
屋根は外壁以上に劣化状態の把握が難しいので、7年を目安に点検してメンテナンスの必要性を確認しましょう。
ユーコーコミュニティー横浜東支店は外壁塗装だけではなく、屋根のメンテナンス・リフォームも強みに持つので、気になる点があればお問い合わせください。