こんにちは。ユーコーコミュニティー横浜支店の佐々木です。
「パミール」という屋根材をご存知でしょうか。
ニチハ株式会社で製造されていたスレート屋根材の一種で、実は不良建材として知られています。
なぜ不良建材なのかというと、年数が経つと表面がミルフィーユ状に剥がれてきてしまうからです。
塗装しても剥がれてしまっては意味がないので、基本的には「カバー工法」でリフォームが必要になります。
今回は、パミール屋根とはどんな屋根なのか、カバー工法とはどんな工事なのかについて詳しく解説していきます。
1、パミールとは?
パミールとは、国内最大手の外装建材メーカーであるニチハ株式会社が製造していたスレート屋根材の一種です。
アスベストを使用しない“ノンアスベスト”の屋根材として、1996年から全国に広く流通しました。
しかし、築年数が経つにつれて屋根材のひび割れや剥がれが多く報告されたため、現在は製造中止となっています。
▼特徴的なミルフィーユ状の剥がれ
層になってパリパリと剥がれていきます。
2、パミールはカバー工法でリフォーム
パミール屋根は劣化によって表面が剥がれてしまうため、塗装がおすすめ出来ません。
そのため、基本的には新しい屋根にするリフォームが必要になります。
中でも主流なのがカバー工法です。詳しく解説していきます。
2-1 カバー工法とは
カバー工法とは、既存の屋根を撤去せず、新しく防水シート・屋根材を葺いていく方法です。
スレート屋根は元々が軽量で薄型なので、上から新しい屋根をかぶせても耐震性に影響なく工事をする事が出来ます。
2-2 費用は80~150万円
カバー工法の費用は30坪(80~100㎡)のお家で80~150万円ほどかかります。
費用は新しく葺く屋根材の種類によって変動します。
また、工事費用には足場仮設代も含まれます。
そのため、外壁塗装などの工事と一緒に行なうのがおすすめです。
3、カバー工法NG!葺き替えになるケース
パミール屋根は基本的にカバー工法でリフォームをしますが、中にはカバー工法ではなく葺き替え工事が必要になるケースもあります。
リフォーム工事の判断を誤ると、雨漏りに繋がることもあるのでご自身でも正しい判断ができるように知識を付けておきましょう。
※葺き替えとは、既存のパミール屋根をすべて撤去して、新しく屋根を葺く工事です。
3-1 すでに雨漏りしている
すでに雨漏りしている場合は、カバー工法ではなく葺き替え工事を行ないましょう。
なぜなら、この状態だと屋根だけでなく屋根裏の柱も腐ってしまっている可能性があるからです。
カバー工法は、既存の屋根を撤去しないので、内部の状態が確認できません。
もし腐ったまま放っておくと屋根材自体が新しくなっても耐久性は低下してしまいます。
雨漏りをしていたら葺き替え工事をして、内部ごと修繕するのが安心です。
3-2 屋根材が常に水を含んでいる
屋根材が常に水を含んでいる状態、水をすって柔らかくなっている状態だったら、葺き替え工事が必要です。
この状態でカバーをすると、内部で結露が発生してしまうことがあるからです。
水分があると木の腐食やカビの繁殖・雨漏りに繋がるので、要注意です。
業者に屋根を点検してもらったときに、パミールが水を含んでいる状態ではないかもチェックしてもらいましょう。
4、パミールのリフォームならユーコーコミュニティー横浜支店!
我が家はパミール屋根かも…と不安に感じられた方は、ユーコーコミュニティー横浜支店にお任せください。
丁寧に状態の確認と、ご自宅に合ったリフォームのご提案をさせていただきます。
屋根の細かい部分まで分かる写真を撮って無料でお渡しします。
知識・経験豊富なスタッフが屋根に合ったリフォームをご提案します。
パミール屋根でも、適切なリフォームをすれば60~80年長持ちさせることが出来ます。
大切なお家に、安心して長く住み続けるためにもご自宅に合ったメンテナンスをしていきましょう。